栽培方法
Epidendrum ( ラディカンス系 ) Q & A
初心者にも丈夫で育てやすい種です。一般的な栽培よりも細かく説明しますが、他のランを栽培されている方用に簡単に説明すると↓
- ミニカトレアの栽培が出来る方
良く出来ます。少し日光・水やりを増やしましょう!
- デンドロが良くできる方
あまり寒さにあてず水を増やします。
- パフィオがメインの方
温度や水は大丈夫です。出来るだけ日光に当てて下さい。
- 原種カトレアの方
冬、他のものよりも温度の低い所に置いて下さい。ワルケ・ノビリの方は水を多く与えてください。
- シンビなど冬場、外に出しっぱなし・・・
と言う方の場合は取りあえず室内に入れてあげてください。
( 2011.10.1 )
最近、お客様の栽培状況などを実際に見たり聞いたりする機会が増えました。
↓内容は今までとあまり変わりませんが、一応参考までに・・・
温室で多品目栽培されていて、化学肥料を使っている方々は、少し肥料が多いのかな?と思うところがありました。根腐れしたり、花が一部奇形になりやすかったり・・・。
ラディカンス系エピデンの多くは、無肥料でも花は咲きますので、肥料は控えめで大丈夫です。まぁ他の蘭にも言えることですが、窒素は控えめでリン酸を多くです。
カトレアでもそうですが、良く手入れされている方の株はキレイで花が咲かないのに、初心者の方がほっといて良く咲いていると言うのはそーゆうことです。
Q: どうやって育てるの?
A: 開花中は室内の明るい所に置いてご覧下さい。
1ヶ月たっても花芽がたくさん付いている時には、洋らん用液肥(2000倍位)を与えて下さい。さらに花付きがよくなります。
水やりは基本的に乾いたらたっぷりと。
(室内の最低温度が10℃以下になる季節は少し控えます。)
冬期、マンションなど暖かくて冷えないお部屋の場合、逆に乾きすぎることもあるので注意して下さい。
花後は一番上の葉の上か、上から1~2枚下で切って下さい。
5月中頃から戸外に出し、光と水を十分に与えます。
4~6月には月1回置肥するとしっかりした株になります。
9月中旬~10月初め頃にもう一度置肥します。リン酸成分(P)の多い肥料だと、さらに花付きよくなります。
暑さには強いですが、真夏は少なくとも30~40%の日よけをします。
水やりは朝か夕方にたっぷりと与えます。肥料は与えません。
秋からは寒さにあてず、室内の明るい所(窓際など光の差す所)に置き、冬も10℃以上に保温するのが理想的です。
5℃くらいまでは耐えますが水やりを控えめにします。
※加温設備のある方の場合は、冬の夜の最低温度設定が18℃以上だと、かえって花付きが遅れ、徒長してしまう事がありますので高くても14~16℃の所に置いてください。
カイガラムシ、アブラムシ、ナメクジが発生したら適応薬剤で防除します。通風をよくすると発生を抑えられます。冬の夜間や10℃以下となる時に水やりや霧吹きなどすると、葉に黒点が出ることがあるので注意して下さい。
Q: 良く咲くと言う人もいるのに、なかなか咲かないのはどうして?
A: 品種や栽培環境にもよりますが、ポイントはいくつか考えられます。
①光線不足で弱々しい株になっていませんか?
なるべく冬以外は、戸外に出して下さい。成長期に水や肥料分もしっかり与えると、草花のように早く育ちます。
また、根が鉢いっぱいになっている株は、ひとまわり大きめの鉢に植えてやります。逆に冬期の水やりが多すぎて根が痛んで黒くスカスカになってしまっている場合は、必ずひとまわり小さい鉢に植えます。
②寒さに強いらしいと聞いて、一年中外で育てて赤っぽい葉になっていませんか?
冬は必ず室内に入れます。ただし、あわてて暖房の温風にあてると、せっかく出来た花芽がダメになってしまうこともありますのでご注意ください。
③やたら葉ばかり青々しているが背が高く不安定になり、花付きも悪くなっていませんか?
肥料はお野菜やシンビジュームよりもずっと少なめです。来春からは肥料は半分くらいを目安にして下さい。
この場合、伸びすぎた古い茎だけを根元から15cm位まで切りつめ、新芽を待ちましょう。
栽培相談を受けていると、花が咲かない一番の原因は秋の肥料不足です。
これはカトレアや他の種にも言えることですが、冬~春咲きのものは秋のリン酸成分が最も大事になります。
一番のおすすめリン酸肥料はバットグアノです。
園芸好きなら名前だけは聞き覚えがあるかと思います。当園愛用おすすめ資材で効果は抜群です!
エピデンはボリュームある美しい花のボールが次々と開花し長期間楽しめます。
一輪目の開花から、ボール状になるまでに約1ヶ月かかります。花茎が伸長を続けながら輪数を増やし、3~4ヶ月以上も咲き続けることもあり大変見事です。
是非栽培してみてください。